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『そろそろくる』 中島たい子


そろそろくる (集英社文庫)中島たい子

そろそろくる (集英社文庫)  中島たい子


そろそろくる (集英社文庫)中島たい子

 『そろそろくる』
  著者・中島たい子
  出版社・集英社
  出版年・2009年2月
  評価・☆☆☆☆

「そろそろくる」
何がくるのかと思ったらPMS(月経前症候群)でした。

PMSってやっかいですね。
PMSは月経の2週間ないし1週間位前からおこり、月経開始とともに消失します。頭痛、便秘、下痢、むくみなどの身体的症状や不安、イライラ、緊張など精神的症状が出ます。症状には個人差があり、ひどく症状が出て仕事を休まなければならない人もいれば、ほとんど症状が出ない人もいます。
主人公の秀子は、イライラや落ち込みなど主に精神的な症状が出ているようです。

秀子の友人・ニンニンがPMSでイライラしているときの
「しょうがないでしょっ、文句ならホルモンに言ってよ!」
という言葉は面白い。男性の前で言っちゃいますか。

PMSの症状や女性の悩みをよく表していて、PMSの女性なら「そうそう、私もこうなんだよ」と共感できることと思います。
また、仕事や育児で忙しい女性の気持ちや仕事で行き詰っている気持ちも描かれていて面白いです。



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『建てて、いい?』 中島たい子


建てて、いい? (講談社文庫)

建てて、いい? (講談社文庫)


建てて、いい? (講談社文庫)

 『建てて、いい?』
  著者・中島たい子
  出版社・2010年4月
  出版年・講談社
  評価・☆☆☆

30代半ばの独身女性が家を建てていい?
主人公・真里は自分の居場所が欲しくて、家を建てることを決意します。しかし、モデルルームを見ても家族向けのものしかない。独身女性は家を建ててはいけないのか。お見合いで知り合った建築家に相談し、家を建てる計画を作っていきます。

独身で一軒家を買おうとはあまり思わないかもしれません。一人で暮らすのに、そんなに広い家はいらない。広い庭付きだったら一軒家に住むメリットがあるように思いますが、猫の額程の庭しかなく、窓を開けたら隣の家に手が届きそうなほど密接して建てられ、日当たりが悪い家には住みたくありません。お金持ちだったら、一人暮らしでも超豪邸を建てたりするかもしれませんが。

「ファンズワース邸」「ガラスの家」など、独身者のための家もあります。
一人だからこそ自分のこだわりや遊び心を家に取り入れられる。家族で住むとなると、広さや快適さを求め、家族一人ひとりの好みも違うので、個性的な家にはなかなかできないでしょう。

田舎の一軒家だったらいいかもしれないけど、私は都会に一軒家を建てようとは思いません。
『建てて、いい?』を読んで、独身者が家を建てるのもありかな、と思いました。


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『僕は、そして僕たちはどう生きるか』 梨木香歩

僕は、そして僕たちはどう生きるか

僕は、そして僕たちはどう生きるか


僕は、そして僕たちはどう生きるか

『僕は、そして僕たちはどう生きるか』
著者・梨木香歩
出版社・理論社
出版年・2011年4月
評価・☆☆☆

戦争や食肉問題など、やや重いテーマを扱っています。ですが、深刻になって気持ちが暗くなったりせず読めます。

「僕は、そして僕たちはどう生きるか」
間違っている、おかしいと思っていても集団の意見に流されてしまうか、一人になっても自分の意見をしっかり主張できるか。
皆がそうだと言っていることに対し、自分一人だけが違う意見を言うのって勇気が要りますよね。

戦争中、皆がお国のためと言って兵役に出たりしている中、戦争反対を唱えたりするのはすごく勇気のいることだと思います。そんなことを言ったら、自分の命がなくなってしまうかもしれません。私だったら、こういう状況で自分の意見を主張することはできないかもしれません。

普段も人にどう思われるか、自分の意見に反対されないか気にして、自分の意見を主張できていないことがあります。
人の意見がどうこうというよりも、自分の意見、どう感じるかが大切。
おかしいと思っていることに対し、皆がこうだからといってそれに流されず、「一人」の考えをしっかりと持つべきだと思いました。

そうは言っても、人間一人では生きていけません。
許しあえる、ゆるやかで温かい絆の群れ。一人になることも了解してくれる、離れていくことも認めてくれる、けど、いつでも迎えてくれる。そんな群れも必要です。

やあ。
よかったら、ここにおいでよ。
気に入ったら、
ここが君の席だよ。


最後のこの言葉が心に響きました。



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『LOVE&SYSTEMS』 中島たい子


LOVE&SYSTEMS

LOVE&SYSTEMS


LOVE&SYSTEMS


 『LOVE&SYSTEMS』
  著者・中島たい子
  出版社・幻冬舎
  出版年・2012年8月
 評価・☆☆☆☆☆

結婚って何だろう?愛って何だろう?
結婚制度について、SFのような世界を舞台について考察する物語。
人工花、食べるものはほとんど合成食品、電子調理器に入れるだけの食事セットなど、現実世界とはちょっと違って、そこで繰り広げられる物語なのであまり深刻にならずに読めました。

結婚相手は家族庁に決められてしまう国、結婚制度がなく生まれた子供は「エコリシテ」というところで育て自分では育てられない国、結婚は財産を増やすためにする国など、結婚制度がまったく違う国が出てきます。
それぞれ良い面もありますが、問題点もあります。ですが、その問題点をその国の人たちは気づいていません。気づいているけれど、見ないようにしている、隠してしまっているのかもしれません。

結婚って紙の上だけのことだと私は思っています。
子供を作るとなると別かもしれませんが、一緒にいたいというだけであれば、戸籍を一緒にしなくてもいいんじゃないかな。私は「結婚」「家族」というものに縛られてしまうのが嫌です。

この本に出てくるロウドは、理想の国を探しています。彼と愛するアマナが幸せに暮らせる国。そんな国を探しています。
結婚の形を国に決められて、それに縛られ自由が無くなってしまっては、愛するもの同士幸せになるのは難しいのかもしれません。今の日本は昔のように身分で結婚相手を制限されたり、親に決められたりすることがほとんどなく自分で決められるので幸せだと思います。

結婚について、結婚の形について考えさせられました。


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『銀の匙』 中勘助


銀の匙 (角川文庫)

銀の匙 (角川文庫)


銀の匙 (角川文庫)


 『銀の匙 』
  著者・中勘助
  出版社・角川書店
  出版年・1988年5月
  評価・☆☆☆

土の犬人形、丑紅の牛、大日様の縁日、肉桂棒・・・。キラキラと輝いた少年時代。「ぼくの夏休み」のような世界が広がっています。

時代は、明治か大正あたりでしょうか。そのころは今と違って娯楽施設など遊ぶ場所がありませんでした。そんな中でも、縁日やお祭り、駄菓子屋さんで買ってもらうお菓子など、ささやかな幸せに溢れ、日々を楽しんでいます。

今は物に溢れているけど、この小説の時代よりも心は貧しくなっているような気がします。
毎日の生活は大変だったのでしょうが、家族の絆や近所付き合いなど、人の心の温かさが感じられます。花々や蝶、葉に溜まった露・・・こういった普段私達があまり気に留めないようなものに目をむけ、それを美しいと感じ幸せを見い出しています。

だいぶ前に書かれた小説なので読みにくいかなと思ったのですが、さほど苦労をせず読めました。中勘助さんの文章は美しく、ほんの些細なものでも好奇心に満ちた目で捉え、輝いています。
忙しい現代社会で私達が忘れていたものを思い出させてくれる本です。


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