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『羽の音』 大島真寿美


羽の音 (ポプラ文庫)

羽の音 (ポプラ文庫)


羽の音 (ポプラ文庫)

 『羽の音』
  著者・大島真寿美
  出版社・ポプラ社
  出版年・2009年12月
  評価・☆☆☆

両親の離婚を期に姉妹二人だけの生活が始まる。妹の菜生は登校拒否になり、姉の花保は出社拒否。二人の日常の一こまを切り取って描いた小説です。

菜生は学校に行かず家でだらだらしたり、ミキオが入院している病院に行ったりして過ごします。
花保は出社拒否で家でゲーム三昧。
二人して登校・出社拒否なんかして、この姉妹大丈夫かな?でも、そんな心配とは無縁に二人とも淡々と日常を過ごしています。

この先二人がどこへ向かうのか気になります。


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『虹色天気雨』 大島真寿美


虹色天気雨 (小学館文庫)

虹色天気雨 (小学館文庫)


虹色天気雨 (小学館文庫)

 『虹色天気雨』
  著者・大島真寿美
  出版社・小学館
  出版年・2009年1月
  評価・☆☆☆

奈津の旦那さんが行方不明に。奈津は旦那さんを探しに行きます。その間、奈津の友達・市子は奈津の子供の美月を預かることになります。2日後戻ってきた奈津は、旦那さんを見つけることができませんでした。それからしばらく父親不在が続きます。

父親が不在ながらも、不安を外に出さない美月。市子のことは嫌いじゃないけど、母親に置いていかれ友達の家に預けられるのは、やっぱり寂しいんじゃないかなと思います。

運動会での自分の活躍をお父さんに見せるのを楽しみにしていた美月。父親不参加の運動会となり、奈津の友達たちがたくさん応援にやって来ます。
この友達たちはみんな明るく陽気。男も女もゲイもみんな仲良くやってます。

美月はお父さんがいなくて寂しかったり不安だったりしているのかもしれないけれど、明るく楽しい人たちに囲まれ、父親不在なんてないようにスクスク明るく育っていきます。

いろんな人がいて、いろんな状況に置かれているけれど、みんなそれぞれその状況を乗り越えたり、うまく対処して生きている。どんな状況にあってもどんなにゆっくりでも前へ進んでいけるんだな、と思いました。



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『ふじこさん』 大島真寿美


ふじこさん (講談社文庫)

ふじこさん (講談社文庫)


ふじこさん (講談社文庫)


 『ふじこさん』
  著者・大島真寿美
  出版社・講談社
  出版年・2012年2月
  評価・☆☆☆☆

「ふじこさん」「夕暮れカメラ」デビュー作「春の手品師」の3作を収録。

デビュー当初と今の作品を比べると、今の作品の方が文章が読みやすく、登場人物たちが明るい気がします。
「春の手品師」に出てくる人たちも暗いわけではないのですが、「春の手品師」に出てくる人が穏やかな春の日だとすると、「ふじこさん」に出てくる人たちは底抜けに明るい人、夏休み、という感じ。それぞれに問題は抱えているけど、みんな前向きに考えていて問題を乗り越えるところが、大島真寿美さんの作品の好きなところです。

3作の中で一番好きなのは「ふじこさん」。
ふじこさんは初対面の人とも気軽に話し、なんだか自然に打ち解けてしまいます。
両親の離婚問題や学校や塾などで疲れていて、死にたいという気持ちを持っていたリサですが、ふじこさんと過ごす日々により、いくらか健康体に近づき、気持ちを落ち着かせます。ふじこさんはリサにとって子供時代の恩人といっても言い人。ふじこさんに出会ったことにより、過酷な子供時代を無事乗り切れました。

私もふじこさんみたいな人に出会っていたら、今と少しは違った大人になっていたかな?
子供時代はずっと友達がいなく、学校に行くのが辛かったです。無理をしていたので、摂食障害という病気になってしまいました。
ふじこさんのような明るくて前向きな人が側にいて支えてくれていたら、ものごとを明るく捉え、壊れてしまうことがなかったかもしれません。

リサは辛い時期にふじこさんに会えてよかったね。
大人になってからでも、ふじこさんのような人に会えるといいな。


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『やがて目覚めない朝が来る』 大島真寿美


やがて目覚めない朝が来る (ポプラ文庫 お 4-2)

やがて目覚めない朝が来る (ポプラ文庫 お 4-2)


やがて目覚めない朝が来る (ポプラ文庫 お 4-2)


 『やがて目覚めない朝が来る』
  著者・大島真寿美
  出版社・ポプラ社
  出版年・2011年10月
  評価・☆☆☆☆

蕗さんと蕗さんの周りの人たちの物語。
登場人物たちはちょっと個性的で魅力的。キラキラ輝く思い出話。

蕗さんは元舞台女優、子供がいることが発覚し、その後引退します。
蕗さんは引退したことを後悔しているのか?もっと仕事を続けたかった?それとも子供との時間をもっと持ちたかったのか?その時、その時に選択したことを後悔していないだろうか?そんな疑問が浮かびました。

生きていてまったく後悔しない人なんて、もしかしたらいないんじゃないかな。私もあの時こうしておけばよかった、と思うことが度々あります。
でも、あの時こういう選択をしたから今の自分がある。もし過去に戻って違う選択をしたとしても、今と同じような結果になっているような気もします。

私は小学校6年生のときに、田舎から都会に引っ越しました。中学に入ってから拒食症になります。
都会の人って田舎と違って冷たい。そういうのに耐えられませんでした。
もし引越しをしなかったら拒食症にならなかったのか?それは分かりません。ですが、拒食症にならなかったとしても、どこかでつまずくことになったと思うし、うつ病など他の病気になったかもしれません。

蕗さんも過去の選択に後悔したことがあるかもしれません。でも、他の選択をしてもまた後悔していたかもしれません。
それでも蕗さんは「今」をちゃんと受け入れています。「今」をしっかり生きています。
過去のことは、もうどうにもならない。過去のことをいつまでもくよくよしていないで、前を向いてしっかり歩かなきゃいけないな、と思いました。

登場人物たちは、やがて歳をとり死んでいきます。死を迎えるとき、みんな穏やかなんです。
辛いこともあったかもしれませんが、ああ、いい人生を歩んできたんだな、幸せな死を迎えられたんだなと思いました。
私もこうやって穏やかな死を迎えられるといいな。

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