
| 『虹色天気雨』 著者・大島真寿美 出版社・小学館 出版年・2009年1月 評価・☆☆☆
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奈津の旦那さんが行方不明に。奈津は旦那さんを探しに行きます。その間、奈津の友達・市子は奈津の子供の美月を預かることになります。2日後戻ってきた奈津は、旦那さんを見つけることができませんでした。それからしばらく父親不在が続きます。
父親が不在ながらも、不安を外に出さない美月。市子のことは嫌いじゃないけど、母親に置いていかれ友達の家に預けられるのは、やっぱり寂しいんじゃないかなと思います。
運動会での自分の活躍をお父さんに見せるのを楽しみにしていた美月。父親不参加の運動会となり、奈津の友達たちがたくさん応援にやって来ます。
この友達たちはみんな明るく陽気。男も女もゲイもみんな仲良くやってます。
美月はお父さんがいなくて寂しかったり不安だったりしているのかもしれないけれど、明るく楽しい人たちに囲まれ、父親不在なんてないようにスクスク明るく育っていきます。
いろんな人がいて、いろんな状況に置かれているけれど、みんなそれぞれその状況を乗り越えたり、うまく対処して生きている。どんな状況にあってもどんなにゆっくりでも前へ進んでいけるんだな、と思いました。
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