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『トマシーナ』 ポール・ギャリコ


トマシーナ (創元推理文庫)ポール・ギャリコ

トマシーナ (創元推理文庫)ポール・ギャリコ


トマシーナ (創元推理文庫)ポール・ギャリコ

 『トマシーナ』
  著者・ポール・ギャリコ
  出版社・東京創元社
  出版年・2004年5月
  評価・☆☆☆☆

獣医でありながら動物に愛情を持たないマクデューイ氏。氏は娘のメアリ・ルーがかわいがる猫・トマシーナを安楽死させてしまいます。この出来事をきっかけにメアリ・ルーは父親と口を交わさなくなり、やがて病気になってしまいます。そして、次第にマクデューイ氏に変化が起こってきます。

トマシーナの目線で語ったり、マクデューイ氏や他の人物を中心に語ったりしています。
トマシーナの目線で語っているときは、猫はこんなふうに見ているのか、と面白い。語り口も気位が高いトマシーナらしさが感じられ、他の人物を中心に語っているときとは違った調子でユーモアがあります。

小説全体を通してポール・ギャリコの動物に対する愛情が感じられます。
マクデューイ氏の変化も心温まりよかったです。



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『ペンギンの憂鬱』

ペンギンの憂鬱 (新潮クレスト・ブックス)

ペンギンの憂鬱 (新潮クレスト・ブックス)


ペンギンの憂鬱 (新潮クレスト・ブックス)

『ペンギンの憂鬱』
著者・アンドレイ・クルコフ
出版社・新潮社
出版年・2004年9月
評価・☆

のほほんとした小説が好きなのですが、この作品は私が好きなようなものではありませんでした。
ですが、この物語でペンギンはどんな役割を果たすのか、ヴィクトルはどんな事件に巻き込まれてしまったのかを知りたく、最後まで読みました。

ペンギンのミーシャは憂鬱症。エサをあげても特に喜んでいる風でもなく、家にいるときは窓ガラスを見たり、ボーっとしていて憂鬱なのが伝わってきます。ペタペタ歩く様子など、ペンギンの描き方が上手いなと思います。

ペンギンがいなかったら、この物語は淡々と時が流れていくだけのつまらない物語だったと思います。
ペンギンは人に懐かないようなイメージがあるのですが、ミーシャは飼い主のヴィクトルに対して愛情を示すようなしぐさを見せることがあり、そこがかわいいです。

舞台はソ連崩壊後の新生国家ウクライナの首都キエフ。マフィアがウロウロしていた時代です。
「ありえない」「何でこういう展開になるの」と思うところがあるのですが、この時代では普通のことなのかもしれません。時代背景を理解して読むと面白く読めると思います。


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『ソーネチカ』 リュドミラ・ウリツカヤ


ソーネチカ (新潮クレスト・ブックス)

ソーネチカ (新潮クレスト・ブックス)


ソーネチカ (新潮クレスト・ブックス)


 『ソーネチカ』
 著者・リュドミラ・ウリツカヤ
 出版社・新潮社
  出版年・2002年12月
  評価・☆☆

子供の頃は梨みたいな団子鼻、ひょろひょろのいかり肩、足はガリガリ、本の虫で座ってばかりいるのでお尻はみっともない形。容姿のぱっとしない女性、ソーネチカの一生を描いた物語。フランスのメディシス賞、イタリアのジュゼッペ・アツェルビ賞受賞作。

ソーネチカは運良く図書館で働くことができ、そこで知り合ったロベルトと結婚します。その後、引越し、出産、死別などを経験。
普通だったら「なんて不幸なんだ」と嘆くようなことにも、ソーネチカは前向きに捉え乗り越えていきます。些細なことにも幸せを見い出し「なてこと、なんてこと、こんなに幸せでいいのかしら・・・」とつぶやいてみたり。

みるみるうちに醜く老けこんでしまったときも、夫と比べたら自分はまだ若い方、と楽天的に捉えています。
老いていくことに落胆し悲しんでいると人生まで台無しにしてしまいがちになってしまいます。

ソーネチカという女性の一生を描いただけの小説で、日常のことを淡々と述べただけでは面白くないものを、ウリツカヤさんはこの女性を魅力的に描いています。

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