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傷を早く治す方法


賢い皮膚―思考する最大の“臓器” (ちくま新書)


賢い皮膚―思考する最大の“臓器” (ちくま新書)

賢い皮膚―思考する最大の“臓器” (ちくま新書)賢い皮膚―思考する最大の“臓器” (ちくま新書)
著者・傳田光洋
出版社・筑摩書房
出版年・2009年7月
評価・☆☆☆

皮膚の表面積は約1・6平方メートル、重さは約3キログラム近くあります。脳は1・4キログラム前後、肝臓は1・5kg前後、それよりも重い臓器です。皮膚は体を覆う膜で臓器だとは思わないかもしれませんが、生きていくうえで大切な役割を果たしています。「皮膚は外臓だ」と言った人もいます。

本書では皮膚科学の研究からわかった皮膚の働きを紹介。著者は資生堂研究所の研究員で、研究からわかったことを化粧品開発に生かしています。

怪我をしたとき、絆創膏を貼りますよね。しばらく貼っていても傷がふさがりません。お風呂に入ったりすると、絆創膏がぐちゃぐちゃになって、皮膚も蒸れてしまいます。皮膚がふやけてしまったので絆創膏を貼らずにいると、傷が治ってきます。

怪我をしたときは、絆創膏を貼らない方が早く治るそうです。怪我をしたことで、皮膚のバリア機能が壊れます。バリア機能の回復は、皮膚から蒸散する水分量を感知し行われています。蒸散がないと回復が遅れてしまいます。そのため、傷口を乾かした方が皮膚からの蒸散量が増え早く治ります。

傷口の周辺部では、イオン濃度の変化が起こります。イオン濃度が変化することで、傷の治りが促進するようです。
イオン濃度の変化は電場の形成を起こします。そこで、電場を負荷すると傷が治るのかという実験を行いました。ネズミの脚を切断しそこに電場を負荷します。すると、ネズミの脚が再生したのです!イモリがしっぽを切られても再生するのと同じです。

電場が傷の回復を促進することを利用した化粧品があります。ファンデーションに硫酸バリウムを混ぜたものです。硫酸バリウムは電場を作ります。硫酸バリウムを混ぜたファンデーションを塗ること電場ができ、塗るだけで肌のバリア機能が回復するという製品です。

皮膚の研究は、あまり進んでいないそうです。これからさまざまなことが発見されることを期待します。研究結果を応用した製品が発売されていくといいです。


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テーマ : 読書感想 - ジャンル : 本・雑誌

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